2019.07.10

共生社会

大阪で開催されたG20も29日閉会した。各国の首脳は国益のために何が必要で何が必要でないのかをシュミレーションして臨んできたのだろう。米中貿易摩擦により周辺国へ及ぼす影響を勘案して首脳は苦慮しているに違いない。日米貿易摩擦も同様であろう。日米安保を取上げたり元徴用訴訟を課題としたり日本にゆさぶりをかけているのは間違いない。日本が試されるのは毅然とした態度で応じられるのか?に尽きるであろう。中国の一帯一路政策やアメリカの第一主義政策は国益を重視した政策である。言い換えれば地球上の民族の覇権を制覇する狩猟的発想の政策であろう。これを否定するものでは無い。一方で日本はどのような政策をとっているのだろうか?いささか見えないですね。

G20開催時私はシンガポールを2008年来11年ぶりに訪れていました。さすがに10年一昔と言いますが、変貌ぶり驚きを隠せなかった。

先端技術なのか空港では出国手続きを自身独りでしなければならない。マシーンに自身のパスポートをかざし航空券の発行・預け荷物のタグ発行・タグ取り付け荷物の計量及び投入全てコンピュータが管理している。入国時に親指指紋認証していることから、出国時にはパスポートと親指2本指紋認証でゲートOpenとなる。個人にデータが管理されている。日本では未だ空港アシスタントによって行われている業務が、簡素化されていた。空港にいたスタッフが極めて少なくなっていた。ここにもAI技術が活用され人の仕事が無くなったと見た。人種の顔が変わった。10年前より非常に多くの人種の民族が増えたと感じた。多民族の行き交う国ではあるが、非常にスマートで清潔になった。

多言語が飛び交うが、共通して使う言葉は英語だ。多民族の共生する条件としてコミュニケーションは欠かせない。その伝達方法としての言葉はやはり英語になっている。中国・韓国・ベトナム・インド・アラブ・フランス等見てわかる国の人達がみんな英語を使っている。共生社会の必須としての英語の必要性を強烈に感じたところでした。

又海を見渡せば無数のタンカーが停泊している。こんな小さな国のこのタンカーや人そしてお金が集まってくるこの仕組みは、プラットフォーム化した国シンガポールの究極の政策だと驚きを隠せない。この国はこれからどこを目指しているのか?テクノロジー建造物の立ち並ぶ都市に、環境を重んじたグリーンを取入れた設計が随所になされている。しかしこの環境を維持するのには莫大なお金がかかっていることは否めない。

City Bankで個人のアカウントの手続きをしましたが、そのスピード感及びセキュリティーは半端の無いものでした。スタッフ個人が責任を持ってワンルームで業務をこなす。AI社会とは自身が責任を持って自分の為人の為に行動しなければならない社会なのかと思いつつ。我が国わが地域の現状との乖離が今後どんな影響を及ぼすのだろうと考えずにはいられない。

小牧社労士事務所*経営者コラム「共生社会」
小牧社労士事務所*経営者コラム「共生社会」