9月14日午後8時フィリピンセブ空港へ降立った。関西空港からマニラ経由のセブ島着のフィリピン航空の乗継便しかない。6年前は直行便があった。羽田からの便はある。機内の日本人乗客数が異なりフィリピン人の方が多く感じた。機内アナウンスはすべて英語、従前は日本語によるアナウンスの追加があった。6年ぶりのセブ島で、数年前に襲った大型台風で様々な施設や建物が倒壊したと聞いていたが、従前とあまり変わり映えしていない感はある。空港内の施設はショッピング店や飲食店が増加し新しくなっていた。国内に入るときはスマホにQRコードを日本出国前に手続すると入国が簡易に出来るようになっていた。海外では、特にデジタル技術やフィンテック、モビリティサービス(UberやLyftなど)の進展が顕著ですが、日本ではこうした分野での技術革新が遅れているように感じます。日本人が海外旅行中に、現地でのキャッシュレス決済や新しいテクノロジーを使った便利なサービスに驚く一方で、日本では同様のサービスが普及していないことに海外に出て初めて気付くことがあります。
6年前に知り合った友人であり先生でもある人とアヤラモール(ショッピングモール)で待ち合わせ、約1時間程度会話をした。日本語が全く通じない先生なのですべて英語となります。超下手な私の英語を聞き取る先生の能力に脱帽しながら近況の経済について話を進めたが、超円安の影響で日本人が渡航しなくなった。又旅行者も商品を買わなくなったと。6年前と1.5倍くらいのレートになっているだろうか。フィリピン自体も物価上昇し、ジプニー(集合タクシーみたいなもの)の乗車料が6ペソから倍の12ペソに引きあがっていたのにはびっくりした。ショッピングモールでは従前、日本の製品が多々あり、「メイド・イン・ジャパン」ブランドが世界で高く評価されていたが、他国製品が大半だということに気付かされました。自動車は流石にトヨタ車のオンパレードです。韓国や中国の製品が主流になっていることを目にし、日本の技術的優位性や製品競争力が相対的に低下しているのかもと思わざるを得ない。6年前に4か月ほど当地に住んでいましたが、日本人が多くいました。
日本人の経営する歯科医院や病院、居酒屋やレストランなどが多くありましたが、倒産したのか引上げたのか無くなっていました。日本人の渡航や短期居住者が極端に低減したのだと感じられた。
又、多くの先進国では、英語が非常に普及しており、非英語圏の国々でも英語を流暢に話す人が増えていますが、これに対して日本では英語教育の成果が依然として低く、海外でのコミュニケーションに苦労することが多く、グローバル競争力の低さを実感しました。
帰りもマニラ経由、関空で、乗客に日本の会社の慰安旅行であろうか30名強の若い社員が乗り込んできた。日本人のコミュニケーションツールとして今でも慰安旅行として大団体での集団的活動を行っている企業があることに感銘を受けた。もう一度世界のてっぺんに技術立国日本の雄姿を夢見てフィリピンを後にした。