2020.03.06

危機管理体制と具体的対策・実施項目

 中国を発端とした新型コロナウイルスは世界の人々に健康と生活の不安を与え、又世界の経済に悪影響を齎した。未だ収束しない伝染はいつまで続くのか未知である。世界の感染者の数を世界地図の分布で見たとき、中国人の交流の多さによる所が伺える。とりわけ日本においてはインバウンドによる数の多さと比較すると少ないようにも思われる。感染者数の把握が出来ていないのか医療体制の充実により感染者が少ないのか不明であるが、未確認的潜在者があるのではと思われる。

人々に及ぼす健康障害や不安が如何に経済に影響しているのかがこれで明らかとなりました。以前から申し上げていますが、食う物・住む物・着る物含めあらゆる品物が世界を通じて製造され流通されている。一度どこかの国で特に我が国と取引をしている隣国がくしゃみをすれば、我が国は風邪をひく。正に露呈した。我が小さな町でもトイレットペーパー・ティッシュボックス等はスーパーなど売り切れで品は無い状態に。政府は感染防止のため学校等を休校にする要請をした。各自治体の判断としているが、近隣の町では変更なく授業をしている。自治体の管理体制と判断が成す対策と言えよう。授業も卒業式も成人式も予定通り実施。但し最善の安全配慮を講じた上での実施としている。

この度のウイルス感染による最悪の事態を想定することは予見可能であろう。国民の健康被害・経済的ダメージなどモノが動くところにお金が集まる。全てのものが止まったならお金もとまる。今何がどこで流れているのかをじっくり見る必要がある。流れているところにお金が集まって来ます。マスク製造会社?トイレットペーパー製造会社?医療機関?この1週間でニューヨークダウは暴落し、日経平均も暴落した。さてそのお金は一体どこへ行ったの?

まだまだこれからですね。見えない危機は!考えておきましょう危機に対する対策を。

①中国からウイルスによる健康障害と不安が世界に広かった。

②日本は水際対策を打ったが効果薄。

③感染拡大防止のため小中高支援学校の休校要請

④展示会・イベントなどの自粛要請

⑤ジム等不要不急の活用抑制の要請

⑥経済支援として雇用統制助成金の給付

⑦特別有給休暇使用時の賃金助成⑦企業への融資の支援などである。

さて、個人としての対策ですぐに実施されたのが、トイレットペーパー・ティッシュボックス・米・肉・缶詰等保存食品の日用消費財の購入であった。私もびっくりするほど早かった。対策を言ってから4日目にトイレットペーパーが無くなった。まだまだ在ります個人でしておくべき対策。そして法人としての対策は、自身の会社の川上の様相をできる限り把握する事。製造会社なら部材が入 ってこなくなり製造できないかもしれません。今の内にどうするかを判断して決定して紙に書き留めながら具体的に行動計画を作っておくことです。 

  コロナウイルスはイレギュラ―な事象ですが、予見可能なことはイメージして乗り切る対策を講じてまいりましょう。

  経営はキャッシュフロー経営に転じてください。設備投資ではなく営業運転上で借入しない体制にしておくことは必然です。

小牧社労士*経営者コラム「危機管理体制と具体的対策・実施項目」
有限会社レイバー経営者コラム「危機管理体制と具体的対策・実施項目」